レクサスNXの車検費用はいくら?相場と安く抑えるコツを徹底解説

レクサスNXのオーナー様で、そろそろ車検の時期が近づき、具体的な金額はいくらなのか、その相場が気になる方も多いのではないでしょうか。上質な乗り心地と洗練されたデザインが魅力のレクサスNXですが、維持費の中でも特に車検費用はまとまった出費となります。
ディーラーでの車検は安心感がある一方で費用が高いというイメージもあり、かといって安い業者に依頼して失敗や後悔をしたくない、というお気持ちもあるかと存じます。また、年数や走行距離によっても費用は変動するため、自身の状況に合わせた適切な判断が求められます。
この記事では、レクサスNXの車検費用について、誰もが気になる具体的な金額の目安から、費用を賢く節約するためのコツまで、幅広く情報を網羅して解説します。ディーラーとそれ以外の業者についてもしっかり比較検討し、皆様が心から納得できる車検選びの実現をサポートします。
- 年数や依頼先ごとの具体的な車検費用の目安
- 車検費用が高くなる理由とその内訳
- ディーラーと専門店のメリット・デメリット比較
- 費用を抑えつつ安心して任せられる業者選びのコツ
レクサスNXの車検費用はいくら?年数別の目安

- 車検費用の基本的な内訳とは
- 法定費用と車検基本料を解説
- レクサスNX車検費用の目安を紹介
- 初めての3年目車検のポイント
- 交換部品が増える5年目の車検
- 大規模整備もあり得る7年目の車検
- CPO(認定中古車)の車検費用
車検費用の基本的な内訳とは
レクサスNXの車検費用は、大きく分けて「法定費用」と「車検基本料および整備費用」の2種類で構成されています。この2つの合計金額が、最終的に支払う車検の総額となります。
法定費用は、国や保険会社に支払う法律で定められた費用のことで、どの業者に依頼しても金額は一律です。一方で、車検基本料や整備費用は、車検を依頼するディーラーや整備工場が独自に設定している料金であり、業者選びによって金額が大きく変動する部分です。
したがって、車検費用を理解するためには、まずこの2つの費用の違いを把握しておくことが大切になります。それぞれの費用がどのような性質のもので、何に対して支払っているのかを知ることで、見積もり内容を正しく評価し、不必要な出費を避けることにつながります。
法定費用と車検基本料を解説
前述の通り、車検費用は固定の費用と変動する費用から成り立っています。それぞれの内容を具体的に見ていきましょう。
H4 法定費用
法定費用は、以下の3つで構成されています。レクサスNXの場合、グレードによって車両重量が異なるため、自動車重量税の金額が変わる点に注意が必要です。
- 自動車重量税: 車両の重量に応じて課される国税です。レクサスNXの車両重量は、多くが1.5トン超~2.0トン以下の区分に該当し、エコカー減税が適用されない場合の継続検査(2年分)では32,800円が目安となります。PHEVモデル(NX450h+)など2.0トンを超えるグレードや、年式、エコカー減税の適用状況によって税額は変動します。
- 自賠責保険料: 法律で加入が義務付けられている強制保険です。次の車検までの24ヶ月分を支払うのが一般的で、2025年時点での自家用乗用自動車の保険料は17,650円です。この金額はどの車種でも一律です。
- 印紙代(検査手数料): 車検証の交付など、検査手続きに必要な手数料です。依頼する工場が「指定工場」か「認証工場」か、また電子申請(OSS)を利用するかによって金額が異なり、一般的には1,600円から2,300円程度がかかります。
▼法定費用 目安一覧(2年自家用・継続検査の場合)
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
| :— | :— | :— |
| 自動車重量税 | 32,800円 | 1.5トン超~2.0トン以下・エコカー減税非適用の場合。グレードや年式で変動。 |
| 自賠責保険料 | 17,650円 | 24ヶ月分。車種問わず一律。 |
| 印紙代 | 1,600円~2,300円 | 依頼する工場や申請方法によって異なる。 |
| 合計 | 約52,150円~ | 上記条件での最低限の合計額。 |
H4 車検基本料および整備費用
車検基本料は、24ヶ月定期点検の費用や測定検査料、書類作成の代行手数料などを含んだ、車検業者の基本的な利益となる部分です。レクサスディーラーの場合、質の高いサービスや専門的な診断が含まれるため、50,000円~100,000円程度が目安となります。一方、車検専門店などでは、20,000円前後からと比較的安価に設定されていることが多いです。
また、点検の結果、交換が必要と判断された部品代や交換工賃が「整備費用」として追加されます。年式が古くなったり走行距離が増えたりすると、この整備費用が大きくなる傾向があります。
レクサスNX車検費用の目安を紹介
法定費用と車検基本料・整備費用を合わせると、レクサスNXの車検費用の総額が見えてきます。車両の状態が良く、最低限の整備で済む場合の一般的な目安は以下の通りです。
- レクサスディーラーに依頼する場合: 約120,000円~200,000円
- ディーラー以外の車検専門店などに依頼する場合: 約70,000円~150,000円
これはあくまで基本的な目安であり、車両の状態によって大きく変動します。特に、消耗品の交換が多くなる5年目以降の車検では、上記の金額に数万円から十数万円の追加整備費用がかかる可能性も十分に考えられます。正確な費用を知るためには、必ず事前に見積もりを取ることが不可欠です。
初めての3年目車検のポイント
新車登録から3年目に行う初めての車検は、比較的費用を安く抑えられる傾向にあります。なぜなら、走行距離がまだ少なく、部品の消耗や経年劣化が進んでいないため、大規模な交換整備が発生する可能性が低いからです。
主な整備内容としては、エンジンオイルやオイルフィルター、ブレーキフルード、ワイパーゴムといった消耗品の交換が中心となります。これらの費用を含めても、ディーラーで依頼した場合で12万円~15万円程度に収まることが多いでしょう。
ただし、この3年目の車検は、メーカーが提供する「新車特別保証」が終了するタイミングでもあります。この保証はエンジンやトランスミッション、電子制御部品といった重要な機構を対象としているため、保証が有効なうちに不具合がないか、ディーラーでしっかりと点検してもらう価値は高いと考えられます。
交換部品が増える5年目の車検
2回目となる5年目の車検では、3年目の車検に比べて費用が高くなる傾向が見られます。走行距離が3万~5万kmを超えてくる時期であり、初回車検では問題なかった部品にも消耗が見られ始めるからです。
具体的には、タイヤやバッテリーの交換時期を迎えるケースが多くなります。タイヤは4本交換すると10万円以上の出費になることも珍しくなく、高性能なバッテリーも数万円の費用がかかるため、車検総額を押し上げる大きな要因です。
その他にも、ブレーキパッドやエアクリーナーエレメント、冷却水(スーパーLLC)などの交換が推奨されることもあります。これらの整備費用が追加されるため、5年目の車検費用はディーラーで15万円~25万円、あるいはそれ以上になることも想定しておく必要があります。
大規模整備もあり得る7年目の車検
3回目となる7年目の車検は、これまで以上に費用がかかる可能性を視野に入れておくべきタイミングです。走行距離が7万km近く、あるいはそれを超えてくると、これまで交換してこなかった比較的高額な部品が寿命を迎えることがあります。
例えば、ハイブリッドシステムの補機バッテリーや、エンジンの点火プラグ、サスペンションを構成するショックアブソーバーなどが交換対象となる可能性があります。また、オルタネーター(発電機)やウォーターポンプといったエンジン関連の重要部品に不具合が見つかることもあり、これらの修理・交換には高額な費用がかかります。
もちろん、全ての車両で大規模な整備が必要になるわけではありませんが、予防整備を含めて様々な部品交換を提案される可能性が高まるのがこの時期です。過去2回の車検よりも予算には余裕を持っておき、整備内容については業者とよく相談することが大切になります。
CPO(認定中古車)の車検費用
レクサスの認定中古車であるCPO(Certified Pre-Owned)を購入した場合、車検費用に関する考え方が少し異なります。CPO車両には、新車購入時と同様の保証やメンテナンスプログラムが付帯しているからです。
CPOには「レクサスCPO保証」が2年間(走行距離無制限)付帯しており、エンジンやハイブリッドシステムなどの重要部品に万が一不具合が発生した場合、保証範囲内であれば無償で修理が受けられます。
また、「レクサスCPOメンテナンスプログラム」も付帯し、納車後2年間のうち、法定12ヶ月点検を含む計2回の定期点検とメンテナンスが所定の条件で受けられます。車検そのものは有料ですが、これらのプログラムによって、突発的な高額出費のリスクを軽減できるのが大きなメリットです。ただし、プログラムの対象外となる消耗品の交換費用などは別途必要となります。
レクサスNXの車検費用が高い理由と業者選び

- 車検費用が高すぎる理由を解説
- 正規ディーラーでの車検のメリット
- ディーラー以外の専門店の特徴
- 費用を抑えるための業者選び
- 事前見積もりで費用を比較検討
- メンテナンスプログラムの活用法
- 賢く選ぶレクサスNXの車検費用
車検費用が高すぎる理由を解説
レクサスNXの車検費用が他の車種に比べて「高い」と感じられるのには、いくつかの理由があります。単純に不当な料金が請求されているわけではなく、レクサスブランドならではの価値や品質維持のためのコストが反映されていると理解することが大切です。
第一に、使用されている純正部品の品質と価格が挙げられます。レクサスは高い静粛性や耐久性を実現するために高品質な部品を使用しており、それらの部品自体の価格が汎用品に比べて高価です。
第二に、正規ディーラーにおける整備品質の高さです。レクサス専任の教育を受けたテクニカルスタッフが、専用の診断機器(G-Linkと連携する診断システムなど)を用いて車両の状態を細部までチェックします。このような専門的な診断と質の高い整備技術には、相応の技術料がかかります。
そして第三に、ディーラーが提供する顧客体験、いわゆる「おもてなし」のコストです。オーナー専用ラウンジの利用や、洗車サービス、質の高い代車の提供など、車検を受けている時間も快適に過ごせるような配慮がなされており、これらのサービス料も車検基本料に含まれていると考えられます。これらの要素が組み合わさることで、結果的に車検総額が高くなる傾向にあるのです。
正規ディーラーでの車検のメリット
費用が高めである一方、正規ディーラーで車検を受けることには、他には代えがたい大きなメリットがあります。
最大のメリットは、何と言ってもその「安心感」と「信頼性」です。レクサスNXのことを最も熟知した専門スタッフが、メーカーの定める基準に沿って隅々まで点検・整備を行ってくれます。最新のソフトウェアへのアップデートや、サービスキャンペーン(リコールには至らないものの改善措置が推奨されるもの)への対応も、ディーラーならではの強みです。
また、整備には必ずレクサス純正部品が使用されるため、車両本来の性能を維持することができます。整備記録もしっかりと残り、将来的に車両を売却する際の査定評価においても有利に働く可能性があります。質の高い接客や快適な店舗環境など、費用以上の価値を感じられるオーナーにとっては、正規ディーラーが最良の選択肢と言えます。
ディーラー以外の専門店の特徴
ディーラー以外の車検業者、例えば大手のカー用品店や車検専門フランチャイズ、地域の整備工場などにも、それぞれ特徴があります。
これらの業者における最大のメリットは、やはり「費用の安さ」です。車検基本料がディーラーに比べて低く設定されていることが多く、交換部品に関しても、純正品だけでなく、より安価な社外品やリビルト品(再生部品)などを選択できる場合があります。これにより、車検総額を大幅に抑えることが可能です。
一方で、デメリットや注意点も存在します。整備士の技術レベルや知識には店舗によって差があるため、レクサスのような電子制御の多い複雑な車両への対応力に不安が残る場合があります。最新の専用診断機がないために、潜在的な不具合を見逃してしまう可能性もゼロではありません。また、提供されるサービスの質や保証内容も店舗によって様々であるため、依頼する前には口コミや評判をよく確認することが大切です。
費用を抑えるための業者選び
レクサスNXの車検費用を抑えたいと考えたとき、業者選びは非常に重要なポイントとなります。ディーラーか、それ以外の専門店か、どちらを選ぶべきかは、オーナー自身が何を最も重視するかによって決まります。
もし、少しでも費用を抑えることを最優先するのであれば、複数の車検専門店やカー用品店から見積もりを取ることが有効です。その際には、単に総額の安さだけで判断するのではなく、整備内容や保証の有無、実績などをしっかりと比較することが失敗を避ける鍵となります。
一方で、費用はかかってもメーカー基準の完璧な整備と絶対的な安心感を求めるのであれば、正規ディーラーが最適な選択です。特に、新車保証期間中や、高度な電子制御システムの点検を希望する場合には、ディーラーの専門知識と設備が不可欠となるでしょう。自身の予算や車に対する価値観を明確にし、納得のいく業者を選ぶことが求められます。
事前見積もりで費用を比較検討
車検業者を選ぶ上で、最も効果的かつ必須のアクションが「事前見積もりの取得と比較検討」です。少なくとも2~3社の業者から見積もりを取り、その内容を詳細に比較することをお勧めします。
見積もりを比較する際には、総額だけを見るのではなく、その内訳を注意深く確認してください。特に、「車検基本料」と「整備費用」に注目します。車検基本料にどこまでの点検項目やサービスが含まれているかは業者によって異なります。
また、整備費用の項目では、「今すぐ交換が必要な部品」と「まだ交換は必須ではないが、予防的に交換を推奨する部品」が混在している場合があります。整備担当者とコミュニケーションを取り、各整備項目の必要性について説明を求めましょう。
不要だと判断した整備は断ることも可能であり、これが費用を適正化する上で非常に有効な手段となります。手間を惜しまず見積もりを比較することで、数万円単位での節約につながることも珍しくありません。
メンテナンスプログラムの活用法
レクサスNXのオーナーは、新車購入時に付帯する「レクサスケアメンテナンスプログラム(LCMP)」や、車検時に加入できる有償の「レクサスケアメンテナンスプログラムII(LCMP II)」を活用することで、長期的なメンテナンスコストを管理しやすくなります。
新車購入から初回車検までの3年間は、LCMPによってオイル交換を含む所定の点検・メンテナンスが無償で提供されます。このため、3年目車検時のオイル交換費用などがかからない場合があります。
初回または2回目の車検時には、LCMP IIに加入できます。これは、次の車検までの2年間の点検や一部の消耗品交換をパッケージ化した有償プログラムです。一見すると初期費用がかかりますが、個別に整備を依頼するよりも結果的に割安になるケースが多く、定期的なメンテナンスをディーラーに任せたいオーナーにとっては魅力的な選択肢です。車検の見積もり時に、こうしたプログラムの内容と費用を確認し、自身の利用計画に合わせて活用を検討すると良いでしょう。
賢く選ぶレクサスNXの車検費用
- レクサスNXの車検費用は法定費用と車検基本料・整備費用で構成される
- 法定費用は業者を問わず一律だが自動車重量税はグレードで異なる
- 車検基本料と整備費用は依頼する業者によって大きく変動する
- ディーラーでの車検相場は約12万円から20万円が目安
- 車検専門店などでは約7万円から15万円が目安となる
- 費用が高く感じる理由は高品質な純正部品や専門的な技術料、充実したサービスにある
- 3年目車検は消耗が少なく比較的安価に済む傾向がある
- 5年目車検ではタイヤやバッテリーなど高額な消耗品の交換が増える
- 7年目車検ではさらに大規模な整備が必要になる可能性も考慮する
- 正規ディーラーのメリットは専門知識による高い整備品質と絶対的な安心感
- ディーラー以外の専門店のメリットは費用を安く抑えられる点にある
- 業者選びは安心感を優先するか費用を優先するかで判断する
- 複数の業者から事前見積もりを取り内容を詳細に比較することが最も重要
- 見積もりでは不要な整備項目がないか担当者と確認し相談する
- レクサスのメンテナンスプログラムを活用すると長期的なコストを管理しやすくなる











