レクサスNXの燃費は悪い?ハイブリッドとガソリンやライバル車と比較!

レクサスNXは、その洗練されたデザインと卓越した走行性能で多くのドライバーを魅了する高級SUVです。しかし、購入を検討する際に、実燃費やそれに伴うガソリン代、維持費について気になる方も少なくありません。
特にインターネット上では「燃費が悪い」という声も見受けられ、パワートレインの選択を含め、失敗や後悔をしたくないと考えるのは当然のことです。
この記事では、そうした疑問や不安を解消するため、レクサスNXの燃費性能を多角的に徹底分析します。モデルごとの客観的な燃費データから、なぜ燃費が悪いと感じる場合があるのか、その具体的な原因、そして燃費を少しでも向上させるための実践的な方法まで、詳しく解説していきます。
- レクサスNXの燃費が悪いと言われる客観的な理由
- パワートレインごとの具体的な燃費数値とライバル車比較
- 燃費が悪化する具体的なシチュエーション
- 誰でも今日から実践できる燃費改善のテクニック
レクサスNXの燃費が悪いと言われる5つの理由

レクサスNXの燃費について「悪い」という評価がなぜ聞かれるのでしょうか。このセクションでは、カタログ燃費と実燃費の関係性から、パワートレインによる性能差、利用シーン、さらには中古車市場での注意点まで、燃費性能を客観的に評価するための5つの重要な視点からその理由を掘り下げていきます。
- カタログ燃費と実燃費の具体的な数値
- パワートレインごとの燃費性能の違いを解説
- 街乗りでの燃費が悪化しやすいシチュエーション
- 口コミで分かるオーナーが感じる燃費の実態
- ライバル車と比較して燃費は本当に劣るのか
- 中古車選びで注意したい燃費に関するポイント
カタログ燃費と実燃費の具体的な数値
レクサスNXの燃費を評価する際、まず理解しておくべきはカタログ燃費と実燃費の違いです。カタログに記載されている燃費は「WLTCモード」という国際的な試験法に基づいた数値であり、実走行の燃費とは差が生じるのが一般的です。
WLTCモードは「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの走行モードを平均化したもので、以前のJC08モードよりは実燃費に近いとされています。しかし、実際の運転では渋滞、急な加減速、エアコンの使用、乗車人数など、燃費に影響を与える多くの変動要因が存在します。
レクサスNX(2代目)の燃費データ
以下に、現行モデルである2代目レクサスNXのパワートレイン別カタログ燃費(WLTCモード)と、オーナー報告などに基づく実燃費の目安をまとめました。
パワートレイン | 駆動方式 | カタログ燃費(WLTC) | 実燃費(目安) |
NX450h+ (2.5L PHEV) | AWD | 19.6~20.3 km/L | 16~18 km/L |
NX350h (2.5L HEV) | FF | 20.9~22.2 km/L | 17~19 km/L |
NX350h (2.5L HEV) | AWD | 20.9~21.6 km/L | 16~18 km/L |
NX350 (2.4L ターボ) | AWD | 12.2 km/L | 9~11 km/L |
NX250 (2.5L NA) | FF | 14.4 km/L | 10~12 km/L |
NX250 (2.5L NA) | AWD | 13.5~13.9 km/L | 9~11 km/L |
※実燃費は走行環境や運転スタイルにより大きく変動します |
この表から、特にガソリンモデルである「NX350」や「NX250」は、ハイブリッドモデルと比較してカタログ燃費の数値が低く、実燃費も10km/L前後になるケースがあることが分かります。こうした数値が「レクサスNXは燃費が悪い」という印象の一因となっていると考えられます。
パワートレインごとの燃費性能の違いを解説
レクサスNXには、それぞれ特性の異なる複数のパワートレイン(動力源)が用意されており、これが燃費性能を大きく左右します。どのモデルを選ぶかによって、燃費に対する評価は全く異なってくるのです。
まず、最も燃費性能に優れているのはハイブリッドモデル(HEV)の「NX350h」です。発進時や低速走行時はモーターの力を積極的に利用するため、特に信号の多い市街地での燃費効率が非常に高くなります。
次に、プラグインハイブリッドモデル(PHEV)の「NX450h+」は、外部からバッテリーを充電できる点が最大の特徴です。満充電の状態であれば、カタログ値で約87kmから91kmの距離をガソリンを使わずに電気だけで走行可能です。このため、日常の移動が主に近距離で、自宅などで充電できる環境があれば、ガソリン消費を極限まで抑えることができます。ただし、バッテリーの電力を使い切った後のハイブリッド走行時の燃費は、車重が重い分「NX350h」に若干劣る傾向があります。
一方、ガソリンモデルに目を向けると、2.4Lターボエンジンを搭載する「NX350」は、パワフルでスポーティーな走りが魅力ですが、その分燃費は他のモデルに見劣りします。特にストップ&ゴーの多い都市部では燃費が悪化しがちです。また、2.5L自然吸気エンジンを搭載する「NX250」は、ターボモデルよりは燃費が良いものの、ハイブリッドモデルには及びません。
このように、レクサスNXと一括りにするのではなく、どのパワートレインを選ぶかによって燃費性能は大きく異なるため、自身のライフスタイルや走行環境に合ったモデルを選択することが肝心です。
街乗りでの燃費が悪化しやすいシチュエーション
レクサスNXのような重量のあるSUVは、特に街乗り、つまり市街地走行で燃費が悪化しやすい特性を持っています。その理由は、走行パターンに隠されています。
街中での運転は、「発進→加速→巡航→減速→停止」というサイクルの繰り返しです。車は、停止状態から重い車体を動かし始める「発進・加速」の際に最も多くの燃料を消費します。レクサスNXの車両重量は、最も軽いモデルでも1,600kgを超え、PHEVモデルでは2,000kgを超えます。この重い車体を頻繁に動かし、そして止めるという行為が、燃費の悪化に直結するのです。
特に、短い距離の移動が多い「チョイ乗り」は燃費にとって非常に厳しい条件です。エンジンが十分に温まる前に目的地に到着してしまうため、エンジン効率が悪い状態で走行することになります。また、頻繁な渋滞も、ノロノロ運転と停止を繰り返すため、燃費を著しく悪化させる要因となります。
ハイブリッドモデル(NX350h)は、こうした低速域や発進時にモーターがアシストするため、ガソリンモデルに比べて街乗りでの燃費悪化を抑制できます。しかし、ターボモデル(NX350)や自然吸気モデル(NX250)は、エンジンの力だけで重い車体を動かすため、街乗りでの燃費低下がより顕著に現れる傾向があると言えます。
口コミで分かるオーナーが感じる燃費の実態
実際のオーナーからの口コミや評判は、レクサスNXの燃費性能を判断する上で参考になる情報源です。燃費報告サイトやSNSなどを見ると、オーナーが感じる燃費の実態が浮かび上がってきます。
ハイブリッドモデル(NX350h)のオーナーからは、「街乗りでも15km/L以上は安定して走る」「高速道路では20km/L近くまで伸びることもあり満足」といった肯定的な意見が多く見られます。やはり、ハイブリッドシステムによる燃費の良さを実感しているユーザーが多いようです。
プラグインハイブリッドモデル(NX450h+)については、「普段はEV走行でガソリンスタンドにほとんど行かない」「通勤距離が短いので、ほぼ電気自動車として使えている」といった、その特性を活かした使い方に満足する声が目立ちます。一方で、「長距離移動が多くなると、思ったより燃費が伸びない」という意見もあり、使い方によって評価が分かれることがうかがえます。
対照的に、ガソリンモデル、特にターボの「NX350」のオーナーからは、「街乗り中心だと燃費は一桁になることも」「パワフルな走りと引き換えなので仕方ない」といった声が聞かれます。走行性能には満足しているものの、燃費性能についてはある程度割り切っているユーザーが多い印象です。
これらの口コミから分かるのは、「レクサスNX 燃費 悪い」という評価は、特にガソリンモデルの街乗りにおける燃費を指しているケースが多いということです。モデル選択と利用状況によって、燃費に対する満足度が大きく異なることが明確になります。
ライバル車と比較して燃費は本当に劣るのか
「レクサスNXの燃費が悪い」という評価が妥当なのかを判断するために、同クラスのライバル車と比較してみましょう。ここでは、代表的な国産および輸入SUVの燃費(WLTCモード)を比較します。
車種 | パワートレイン | 駆動方式 | カタログ燃費(WLTC) |
レクサス NX350h | 2.5L HEV | FF | 22.2 km/L |
トヨタ ハリアー | 2.5L HEV | FF | 22.3 km/L |
レクサス NX350 | 2.4L ターボ | AWD | 12.2 km/L |
マツダ CX-60 | 2.5L ガソリン | AWD | 13.1 km/L |
マツダ CX-60 | 3.3L ディーゼルHEV | AWD | 21.0 km/L |
BMW X3 | 2.0L ガソリン | AWD | 12.1 km/L |
メルセデス・ベンツ GLC | 2.0L ディーゼルHEV | AWD | 19.3 km/L |
この比較表を見ると、まずハイブリッドモデルの「NX350h」は、兄弟車ともいえるトヨタ・ハリアーのハイブリッドモデルとほぼ互角の、クラストップレベルの優れた燃費性能を持っていることが分かります。
一方で、ガソリンターボモデルの「NX350」の燃費は、マツダ・CX-60のガソリンモデルや、輸入車であるBMW X3のガソリンモデルと同等レベルです。つまり、ガソリンエンジン搭載のプレミアムSUVとしては、特別に燃費が悪いわけではなく、標準的な数値であると考えることができます。
ただし、マツダ・CX-60のディーゼルハイブリッドモデルやメルセデス・ベンツGLCのディーゼルハイブリッドモデルと比較すると、ガソリンエンジンであるNX350の燃費は見劣りします。
以上のことから、「NX350h」の燃費はライバルと比較しても非常に優秀であり、「NX350」の燃費も同クラスのガソリン車と比較して遜色ないレベルです。「燃費が悪い」という印象は、比較対象をディーゼル車やより燃費に特化したモデルに置いた場合に生じやすいと言えるでしょう。
中古車選びで注意したい燃費に関するポイント
レクサスNXを中古車で探す際には、新車とは異なる視点で燃費について注意が必要です。特に初代モデル(2014年~2021年)を検討する場合、現行モデルとは燃費基準や性能が異なる点を理解しておく必要があります。
初代モデルの燃費
初代NXには、2.0Lターボガソリンの「NX200t(後期型はNX300)」と、2.5Lハイブリッドの「NX300h」がラインナップされていました。当時の燃費表記は主に「JC08モード」で、現行のWLTCモードよりも数値が高く出る傾向があります。
- NX300h (HYBRID): JC08モードで約19.8~21.0 km/L
- NX200t/NX300 (TURBO): JC08モードで約12.4~13.0 km/L
これらの数値を実燃費に換算すると、ハイブリッドでおおよそ14~16km/L、ターボで9~11km/L程度が一つの目安となります。現行モデルと比較すると、特にハイブリッドモデルの燃費性能は進化していることが分かります。
中古車選びの注意点
中古車で燃費を重視するなら、以下の点を確認することが大切です。
- メンテナンス履歴: エンジンオイルやエアフィルター、プラグといった消耗品が定期的に交換されているかは、燃費性能を維持する上で非常に重要です。整備記録簿がしっかりと残っている車両を選ぶと安心材料になります。
- タイヤの状態: 摩耗が進んだタイヤや、燃費性能の低いタイヤが装着されていると、燃費は悪化します。タイヤの溝の深さや、装着されているタイヤの種類も確認しましょう。
- 走行距離と年式: 一般的に、走行距離が伸びるにつれて各部品は劣化し、燃費性能も徐々に低下する可能性があります。年式が新しく、走行距離が少ない車両の方が良いコンディションを保っていることが多いです。
中古車は一台一台の状態が異なるため、カタログスペックだけでなく、車両のコンディションが燃費に大きく影響します。購入前には信頼できる販売店で車両の状態をしっかりと確認することをおすすめします。
レクサスNXの燃費が悪いは誤解?改善策と知識

レクサスNXの燃費性能は、モデルや乗り方によって大きく変わります。「燃費が悪い」という評価は、必ずしも全てのNXに当てはまるわけではありません。ここでは、燃費を少しでも向上させるための具体的な運転方法やメンテナンス、装備の使い方など、オーナーが実践できる改善策と知っておくべき知識を詳しく解説します。
- 高速道路で燃費を向上させる運転のコツ
- 燃費を左右するエアコンの賢い使い方
- 燃費志向のタイヤ選びと空気圧管理の重要性
- 燃費改善に繋がる定期的なメンテナンスとは
- 日常の運転方法で燃費はここまで変わる
- レクサスNXの燃費が悪いという評価の総括
高速道路で燃費を向上させる運転のコツ
高速道路は、信号がなく一定の速度で走行できるため、本来であれば燃費にとって良い条件です。しかし、運転方法次第で燃費は大きく変わってきます。
最も基本的なコツは、急なアクセル操作やブレーキ操作を避け、一定の速度で走り続けることです。速度のムラは燃費悪化の大きな原因になります。前方の車の動きを予測し、不要な加減速を減らす車間距離を保つことが大切です。
レーダークルーズコントロールの活用
レクサスNXに搭載されている「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」は、高速道路での燃費向上に非常に有効な機能です。この機能を使えば、先行車との車間距離を保ちながら、設定した速度で自動的に追従走行してくれます。
人の足によるアクセル操作よりも、機械が制御する方が遥かに精密で無駄のない加速・減速を行うため、燃費の向上が期待できます。特に長距離の高速走行では、疲労軽減にも繋がり一石二鳥です。ただし、交通量が多い場面や急な割り込みが想定される状況では、機能を過信せず、常に自分で運転できる準備をしておく必要があります。
また、走行する速度域も燃費に影響します。一般的に、時速80km~90km程度が最も燃費効率が良いとされています。速度を上げすぎると空気抵抗が急激に増え、燃費は悪化する傾向にあるため、流れに乗りつつも速度を意識することが燃費改善の鍵となります。
燃費を左右するエアコンの賢い使い方
快適なドライブに欠かせないエアコンですが、使い方によっては燃費を悪化させる大きな要因の一つになります。特に、冷房を使用する際に作動する「コンプレッサー」はエンジンの力を使って動くため、その分、燃料を消費します。
燃費を意識したエアコンの使い方のポイントは、「A/C」スイッチの使い分けです。A/Cスイッチは、空気を冷却・除湿するコンプレッサーをON/OFFするスイッチです。車内を冷やしたい時や、窓の曇りを取りたい時以外は、A/CスイッチをOFFにして「送風」状態にするだけで、燃費への影響を大きく減らすことができます。
また、オートエアコンを効果的に使うことも有効です。設定温度を極端に低くせず、例えば外気温との差が5℃程度になるように設定すれば、コンプレッサーの作動を最小限に抑えつつ、快適な室内環境を保つことができます。
夏場に車に乗り込む際は、まず窓を全開にして車内の熱気を逃がしてからエアコンを使うと、効率的に車内を冷やすことができ、結果として燃料の節約に繋がります。内外気の切り替えもこまめに行い、車内が十分に冷えたら「内気循環」にすることで、冷房効率を高めることができます。少しの工夫でエアコンによる燃費の悪化は防げますので、ぜひ実践してみてください。
燃費志向のタイヤ選びと空気圧管理の重要性
タイヤは、車の燃費性能に直接影響を与える非常に重要なパーツです。タイヤの選び方と日頃の管理次第で、燃費は良くも悪くもなります。
低燃費タイヤ(エコタイヤ)の選択
まず、タイヤ選びでは「低燃費タイヤ」を選択することが有効です。低燃費タイヤは、タイヤが転がる際に発生する抵抗(転がり抵抗)を低減するように設計されています。この転がり抵抗が小さいほど、車は少ない力で進むことができるため、燃費が向上します。タイヤには「ラベリング制度」という統一基準があり、転がり抵抗性能とウェットグリップ性能(雨の日のブレーキ性能)が等級で示されています。燃費を重視するなら、転がり抵抗性能の等級が高い(AAAなど)タイヤを選ぶと良いでしょう。
タイヤ空気圧の適正化
どれだけ良いタイヤを履いていても、空気圧が適正でなければその性能を発揮できません。タイヤの空気圧が規定値よりも低いと、タイヤの変形が大きくなり、転がり抵抗が増加して燃費が悪化します。一般的に、空気圧が適正値から30%低下すると、燃費は約5~10%悪化するとも言われています。
レクサスNXの適正空気圧は、運転席のドアを開けた側面などに貼られているラベルに記載されています。最低でも1ヶ月に1回はガソリンスタンドなどで空気圧をチェックし、常に適正値を保つ習慣をつけることが大切です。これは燃費改善だけでなく、タイヤの偏摩耗を防ぎ、安全な走行を確保するためにも不可欠なメンテナンスです。
燃費改善に繋がる定期的なメンテナンスとは
車のコンディションを良好に保つことは、燃費性能を維持、改善する上で欠かせません。見過ごされがちですが、日々のメンテナンスが燃費に与える影響は大きいのです。
特に重要なメンテナンス項目は以下の通りです。
- エンジンオイルの交換: エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却、洗浄など多くの役割を担っています。オイルが劣化すると、エンジン内部の摩擦抵抗が大きくなり、スムーズな回転を妨げて燃費の悪化に繋がります。メーカーが推奨する交換時期や走行距離を目安に、定期的な交換を心がけましょう。
- エアクリーナーエレメントの清掃・交換: エアクリーナーエレメントは、エンジンが吸い込む空気をろ過するフィルターです。このフィルターがホコリやゴミで目詰まりすると、エンジンに必要な空気を十分に取り込めなくなり、燃焼効率が低下して燃費が悪化します。定期的な清掃、または交換が必要です。
- タイヤのローテーション: 前述の空気圧管理に加え、定期的なタイヤのローテーションも大切です。駆動方式によって前後左右のタイヤの摩耗度は異なります。ローテーションを行うことで4本のタイヤを均等に摩耗させ、タイヤ本来の性能を長く維持することができます。
これらの基本的なメンテナンスを怠ると、車の性能が徐々に低下し、気づかないうちに燃費が悪化している可能性があります。愛車のポテンシャルを最大限に引き出すためにも、定期的な点検と消耗品の交換を計画的に行うことが、結果的に燃費の改善と維持費の節約に繋がります。
日常の運転方法で燃費はここまで変わる
これまで紹介した車両側の対策に加えて、ドライバーの運転方法を少し変えるだけでも、燃費は大きく改善します。特別な技術は必要なく、日々の運転で意識するだけで実践できることばかりです。
「急」のつく操作を避ける
燃費を悪化させる最大の要因は「急発進」「急加速」「急ブレーキ」です。発進時は、アクセルをゆっくりと踏み込み、時速20km程度までを5秒くらいかけて穏やかに加速するのが理想的です。これを「ふんわりアクセル」と呼びます。
走行中も、アクセルを一定に保つことを意識し、不要な加速は避けましょう。先の信号が赤であれば、早めにアクセルを離してエンジンブレーキを活用することで、燃料の供給をカットしながら減速でき、燃費向上に繋がります。
無駄なアイドリングをなくす
レクサスNXにはアイドリングストップ機能が搭載されていますが、長時間の停車が見込まれる場合は、エンジンを停止する方が燃料の節約になります。例えば、コンビニでの買い物や荷物の積み下ろしなど、少しの時間でもエンジンを切る癖をつけることが大切です。
車の軽量化
車の重量は燃費に直接影響します。不要な荷物は車から降ろすことを習慣にしましょう。例えば、ゴルフバッグやキャンプ用品などを普段から積みっぱなしにしていると、それだけで燃費は悪化します。約100kgの荷物を積んで走行すると、燃費は約3%悪化するというデータもあります。車内を整理整頓し、常に身軽な状態を保つことが、地道ですが効果的な燃費改善策となります。
レクサスNXの燃費が悪いという評価の総括
この記事を通じて、レクサスNXの燃費に関する様々な側面を解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきます。
- レクサスNXの燃費はパワートレインによって大きく異なる
- ハイブリッド(NX350h)はクラストップレベルの優れた燃費性能を持つ
- プラグインハイブリッド(NX450h+)は近距離EV走行でガソリンを節約できる
- ガソリンターボ(NX350)は走行性能重視で燃費は標準的なレベル
- 「燃費が悪い」という評価は主にガソリンモデルの街乗りに起因することが多い
- カタログ燃費と実燃費には必ず差が生じることを理解する
- 街乗りでのストップ&ゴーは重量のあるSUVの燃費を悪化させる
- ライバル車の燃費と比較してもNXのハイブリッドは遜色ない
- 中古車は年式やメンテナンス履歴で燃費性能が変わる
- 高速道路ではクルーズコントロールの活用が有効
- 穏やかなアクセル操作「ふんわりアクセル」を心がける
- 不要なアイドリングを避け、車内の荷物を減らすことも重要
- エアコンのA/CスイッチをこまめにOFFにする
- タイヤの空気圧を適正に保つことが燃費改善の基本
- エンジンオイルなどの定期的なメンテナンスを怠らない











