レクサスLBXにゴルフバッグは積める?容量や積み方を徹底解説

レクサスから登場した新しいコンパクトSUV「LBX」。その上質なデザインと都市部での取り回しの良さから、多くの方の注目を集めています。しかし、ゴルフを趣味にしている方にとって、最も気になるのは「この車にゴルフバッグはちゃんと積めるのか?」という点ではないでしょうか。
コンパクトなボディゆえに、購入してから「思ったように積めない…」といった失敗や後悔は避けたいものです。せっかくの高級車で、貧乏くじを引くような事態は誰しもが望まないでしょう。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するため、レクサスLBXのゴルフバッグ積載能力について、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。
- レクサスLBXの正確な荷室容量と寸法
- ゴルフバッグが実際に何個積めるのか、具体的な積み方のコツ
- 2人や3人で乗車する場合の積載シミュレーション
- 他のライバル車と比較したLBXの客観的な積載性能
レクサスLBXのゴルフバッグ積載能力を徹底解説

- ラゲージスペースの容量と寸法
- 荷室の横幅と奥行きの実測値は?
- 後部座席の倒し方とフルフラット性能
- 代表的な9.5型のゴルフバッグは積めるか
- 実際にゴルフバッグは何個積めるのか
- ドライバーを抜くなどの積み方の工夫
ラゲージスペースの容量と寸法
レクサスLBXの購入を検討する上で、まず把握しておきたいのがラゲージスペースの基本的なスペックです。結論から言うと、LBXの荷室容量は駆動方式によって異なります。
FF(前輪駆動)車の場合
FF車のラゲージ容量は332L(VDA方式)です。これは、床下収納(サブトランク)を含んだ数値であり、日常的な買い物から少し大きな荷物まで対応できる、このクラスとしては標準的な容量を確保しています。
AWD(四輪駆動)車の場合
一方、AWD車の場合、後輪を駆動させるための装置が追加される影響で、ラゲージ容量は255L(VDA方式)となります。FF車と比較すると約77L小さくなるため、積載性を重視する方は、この違いを事前に理解しておくことが大切です。特にゴルフバッグのような長尺物を積む際には、この容量差が影響する場面も考えられます。
いずれのモデルも、スーツケースやベビーカーなどを積むには十分なスペースを持っていますが、ゴルフバッグを積むとなると、単純な容量の数値だけでは判断が難しいところです。そのため、次の項目で解説する具体的な寸法が重要になります。
荷室の横幅と奥行きの実測値は?
荷室容量の数値だけでは、ゴルフバッグのような特定の形状の荷物が積めるかどうかは分かりません。ここでは、実際の使い勝手に直結する荷室の具体的な寸法について見ていきましょう。
複数の自動車メディアによる実測データによれば、LBXの荷室の寸法はおおよそ以下のようになっています。
- 荷室開口部の幅: 約1,040mm
- 荷室フロアの最大幅: 約1,300mm(タイヤハウス間は約960mm)
- 奥行き(後部座席使用時): 約670mm
- 奥行き(後部座席格納時): 約1,480mm
- 荷室開口部の地上高: 約730mm
最も重要なのは、ゴルフバッグを横置きできるかどうかです。一般的なゴルフバッグの長さは46インチのドライバーを入れた状態で約125cm(1,250mm)前後あります。LBXの荷室フロアの最大幅は約1,300mmあるため、数値上は収まるように思えます。
しかし、これは最も広い部分の数値であり、タイヤハウスの出っ張りがある部分では幅が約960mmまで狭まります。このため、後部座席を倒さずにゴルフバッグを真横に置くのは、残念ながら非常に難しいと言わざるを得ません。
後部座席の倒し方とフルフラット性能
後部座席を倒さずにゴルフバッグを積むのが難しいとなると、次に重要になるのがシートアレンジの使いやすさです。LBXの後部座席は、6:4の分割可倒式を採用しています。
操作は非常にシンプルで、後部座席の肩口にあるノブを引きながらシートの背もたれを前に倒すだけで格納が可能です。これにより、乗車人数や荷物の大きさに応じて柔軟にスペースを変化させることができます。例えば、3人乗車しながら長さのある荷物を積みたい場合は、4割側のシートだけを倒すといった使い方ができます。
ただし、注意点として、後部座席を倒した際に、荷室の床面と完全に段差のない「フルフラット」にはなりません。
シートの背もたれの分だけ、少し傾斜と段差が生じます。この段差は荷物の安定性に若干影響を与える可能性がありますが、ゴルフバッグのようにある程度の大きさがあるものであれば、そこまで大きな問題にはならないでしょう。
むしろ、後部座席を倒すことで奥行きが約1,480mmまで拡大されるメリットの方がはるかに大きいと考えられます。
代表的な9.5型のゴルフバッグは積めるか
ゴルファーにとって最も一般的なサイズである9.5型のキャディバッグが積めるかどうかは、非常に重要な判断基準です。
前述の通り、後部座席を倒さない状態での積載は困難です。奥行きが約670mm、幅もタイヤハウスに阻まれるため、9.5型のバッグをそのまま置くスペースはありません。しかし、後部座席を倒せば状況は一変します。
奥行きが1,480mmまで確保されるため、9.5型のゴルフバッグを縦方向にまっすぐ積むことが可能になります。これは大きな利点であり、2人以内でゴルフに行く機会が多い方にとっては、十分な積載能力があると言えます。
バッグの形状やデザインによっては、後部座席を倒したスペースに斜めに置く形でも収納できるでしょう。したがって、「後部座席を倒す」という一手間を許容できるのであれば、9.5型のゴルフバッグの積載は全く問題ありません。
実際にゴルフバッグは何個積めるのか
では、具体的にゴルフバッグは何個まで積めるのでしょうか。乗車人数とシートアレンジのパターン別に見ていきましょう。
後部座席を使用する場合(3〜4人乗車時)
この状態で積めるゴルフバッグは、基本的に1個が限界です。積み方としては、荷室に斜めに置く形になります。ただし、バッグの大きさや形状によっては、かなり窮屈になる可能性があります。安定性も悪くなるため、荷室の壁や他の荷物でうまく固定する工夫が求められます。
後部座席の片側(4割側)を倒す場合(3人乗車時)
この場合も、積めるのは1個です。倒したシートのスペースにゴルフバッグを縦に置くことで、安定した積載が可能になります。残りのスペースにはボストンバッグなどの手荷物を置くことができます。
後部座席の全てを倒す場合(1〜2人乗車時)
これが最も多くのゴルフバッグを積めるパターンです。広大なスペースが生まれるため、9.5型のゴルフバッグを2個、余裕をもって積むことが可能です。
積み方を工夫すれば、バッグの形状によっては3個積めるという報告もSNSなどでは見られますが、その際はかなりパズルのように組み合わせる必要があるでしょう。
2人でのゴルフ旅行であれば、2人分のゴルフバッグと2泊程度の旅行荷物を問題なく積載できるだけのポテンシャルを持っています。
ドライバーを抜くなどの積み方の工夫
どうしても後部座席を使いたいけれど、ゴルフバッグを安定して積みたい、という場合に有効なのが「ドライバーを抜く」という工夫です。
ゴルフバッグの中で最も長さがあるのは、多くの場合ドライバーです。このドライバーをキャディバッグから抜いて、助手席の足元や後部座席の空いているスペースに置くだけで、バッグ全体の長さを大幅に短縮できます。
これにより、後部座席を倒さない状態でも、荷室に斜めに積む際の自由度が増し、より安定した配置を見つけやすくなります。また、バッグを少しでもコンパクトにすることで、同乗者の荷物を置くスペースを確保することにも繋がります。これはレクサスLBXに限らず、コンパクトカーでゴルフに行く際の基本的なテクニックの一つとして覚えておくと便利です。
レクサスLBXへゴルフバッグを積む際の注意点

2人乗車時の最適なゴルフバッグの積み方
2人でゴルフに出かけるシチュエーションが最も多いという方にとって、レクサスLBXは非常に使い勝手の良いパートナーとなり得ます。最適な積み方は、迷わず「後部座席を両方とも倒す」ことです。
この方法を選択すれば、広々とした荷室空間が出現し、ゴルフバッグを2個並べて楽に積むことができます。バッグ同士が干渉することもなく、無理なく安定した状態で運搬できるでしょう。
さらに、ゴルフバッグ2個を積んでもまだスペースにはかなりの余裕があります。そのため、それぞれのボストンバッグやシューズケース、着替えの入ったカバンなどを置く場所にも困りません。
むしろ、荷物が動き回らないように、隙間を他の荷物で埋めるくらいの余裕があるでしょう。このように、1人または2人での利用をメインに考えるならば、LBXの積載能力に不満を感じる場面は少ないと考えられます。
3人乗車でゴルフバッグを積むのは可能か
友人や家族と3人でゴルフ場へ向かう、というケースも考えられます。この場合、積載のハードルは少し上がりますが、不可能ではありません。
前述の通り、LBXの後部座席は6:4の分割可倒式です。3人乗車を実現するには、このうちの「4割側」のシートだけを倒します。そして、その倒したシートから荷室にかけてのスペースを利用して、ゴルフバッグを1個縦に積むのが現実的な方法です。
ただし、この積み方にはいくつかの注意点があります。まず、積めるゴルフバッグは1個が限界です。残りの2人分のバッグは別の車で運ぶ必要があります。
また、バッグを縦に積むため、後部座席に乗る人の横にゴルフバッグが位置することになり、少し圧迫感を感じるかもしれません。快適性という点では、2人乗車時に比べてやや劣ることは覚悟しておくべきです。
ゴルフバッグ積載時の視界や走行への影響
大きな荷物であるゴルフバッグを積む際には、安全性への配慮も欠かせません。特に注意したいのが、後方視界への影響です。
後部座席を倒してゴルフバッグを2個積んだ場合、その高さによってはルームミラー越しの後方視界が一部遮られる可能性があります。
もちろん、サイドミラーで安全確認はできますが、普段と見え方が異なることは意識しておく必要があります。特に、メーカーオプションのデジタルインナーミラーを装着していない車両では、より慎重な運転が求められます。
また、走行性能への影響については、ゴルフバッグ2個程度の重量(約20kg〜30kg)であれば、LBXのしっかりとした足回りのおかげで、安定性が著しく損なわれることはないでしょう。
ただし、カーブなどで荷物が動くと、異音の原因になったり、運転に集中できなかったりする可能性があります。荷室に積んだ後は、バッグが動かないように確実に固定することが、安全で快適なドライブの鍵となります。
ライバル車とのラゲージスペース比較
レクサスLBXの積載能力を客観的に評価するために、同じ価格帯やサイズのライバルとなるコンパクトSUVと比較してみましょう。
車種名 | 駆動方式 | ラゲージ容量(VDA方式) | 特徴 |
---|---|---|---|
レクサスLBX | FF | 332L | デザイン性に優れるが、容量はやや控えめ |
レクサスLBX | AWD | 255L | AWDモデルは特に容量が小さくなる |
トヨタ ヤリスクロス | FF | 390L | クラストップレベルの容量と使い勝手を両立 |
ホンダ ヴェゼル | FF | 約390L〜 | 開口部が広く、荷物の出し入れがしやすい |
マツダ CX-30 | FF | 430L | 上質な内外装と大容量の荷室を両立 |
日産 キックス | FF | 423L | 後席の居住性を保ちながら広い荷室を実現 |
このように表で比較してみると、レクサスLBX(特にFF車)の332Lという容量は、ライバル車種と比較して決して大きいとは言えないことが分かります。
多くのライバルが400L前後の容量を確保している中で、LBXはデザインや走行性能、そしてレクサスブランドならではの上質さにリソースを振り分けたモデルであると言えます。実
用性だけを最優先するならば他の選択肢がありますが、LBXが持つ独自の魅力と、ゴルフバッグを積めるだけの最低限の実用性を天秤にかけて判断することが重要になります。
SNSでの口コミや評判をチェック
実際にレクサスLBXを所有しているオーナーは、ゴルフバッグの積載性についてどのように感じているのでしょうか。SNSなどでリアルな声を探ってみると、様々な意見が見つかります。
ポジティブな意見としては、「2人でゴルフに行くなら全く問題ない」「後席倒せば余裕で2個積めて感動した」「デザインが最高だから積載性は工夫でカバーできる」といった声が多く見られます。LBXのコンセプトを理解し、その範囲内でカーライフを楽しんでいる様子がうかがえます。
一方で、「後席そのままで横置きできないのは残念」「3人以上でゴルフに行くのは無理」「買う前にディーラーで試させてもらって良かった」といった、積載性の限界を指摘する声も確かに存在します。
これらの口コミから分かるのは、LBXのゴルフバッグ積載性は「利用シーンを限定すれば十分使えるが、万人向けの高い実用性を持つわけではない」ということです。購入を検討している方は、ご自身のゴルフスタイル(主に何人で、どのくらいの頻度で行くか)を具体的にイメージすることが、購入後の満足度に直結すると考えられます。
総括:レクサスLBXとゴルフバッグの相性
これまで解説してきた内容をまとめ、レクサスLBXとゴルフバッグの相性について総括します。
- レクサスLBXの荷室容量はFF車で332L、AWD車で255L
- クラスの中ではラゲージスペースが広い方ではない
- 後部座席を倒さずにゴルフバッグを横置きするのは困難
- 後部座席は6:4の分割可倒式で操作は簡単
- シートを倒しても完全なフルフラットにはならず多少の段差が生じる
- 後部座席を倒せば9.5型のゴルフバッグを2個余裕で積載可能
- 2人乗車でのゴルフユースが最も適した使い方
- 工夫次第では後席を倒さずに1個積むこともできる
- ドライバーを抜くとバッグの全長が短くなり積みやすさが増す
- 3人乗車時は後席の片側を倒して1個積むのが限界
- ゴルフバッグ積載時は後方視界が一部遮られる可能性に注意
- ライバル車と比較すると積載性よりもデザインや質感を重視した設計
- SNSでは「1〜2人なら十分」という肯定的な口コミが多い
- 購入前には必ずご自身のゴルフバッグで積載テストをすることが推奨される
- デザインと割り切った実用性のバランスを理解できるゴルファーに最適な一台










