レクサスRXのリセールは悪い?【2025年版】価値が落ちない理由と仕様を解説

レクサスRXの購入を検討している、あるいはオーナーの方で、「レクサスRXはリセールが悪い」という気になる噂を耳にして、不安を感じてはいないでしょうか。高価な買い物だからこそ、手放す際の価値は誰もが気になるところです。
実際のところ、購入から3年後や5年後のリセール率 予想はどのようになっているのか、また、リセールバリューは選択するグレードやオプション、さらにはボディカラーによっても大きく変動します。価値を最大限に保つためには、どの組み合わせが良いのかを知りたい方も多いはずです。
この記事では、データに基づき「レクサスRXのリセールは本当に悪いのか」という疑問の真相を徹底的に解明します。さらに、将来にわたって価値を維持するための具体的な方法や、最も高値が期待できるリセール最強仕様についても、専門的な視点から詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点について深く理解できます。
- レクサスRXのリセールが本当に悪いのかという噂の真相
- 3年・5年など年数経過による具体的なリセール率の目安
- リセールバリューを大きく左右するグレードやカラーなどの重要要素
- 将来的な価値を最大化するための賢いモデルの選び方
レクサスRXのリセールは悪いという噂の真相

このセクションでは、「レクサスRXのリセールが悪い」という噂が事実なのか、多角的な視点からその真相に迫ります。
- レクサスRXが持つ本来の資産価値
- 3年落ちの具体的なリセール相場
- 5年落ちでリセールは大きく下落する?
- 今後のリセール率 予想と市場動向
- モデルチェンジがリセールに与える影響
- 他の高級SUVとリセールを比較
- 海外需要がリセールを支える理由
レクサスRXが持つ本来の資産価値
「レクサスRXのリセールは悪い」という噂を耳にすることがあるかもしれませんが、実際の市場データを見ると、その認識は必ずしも正しくないことが分かります。むしろ、レクサスRXは高級SUVセグメントにおいて、トップクラスの資産価値を誇るモデルの一つと考えられます。
この高い資産価値を支えている要因は複数存在します。第一に、レクサスというブランドが持つ圧倒的な信頼性です。高品質な製造基準と徹底した品質管理により、「壊れにくいクルマ」という評価が国内外で確立されています。この信頼性が、中古車市場においても安心して購入できるという評価に繋がり、価格の下支え要因となっています。
第二に、内外装の質感の高さと、時代に左右されにくい洗練されたデザインが挙げられます。年数が経過しても古さを感じさせないデザインは、中古車としての魅力を長期間維持し、安定した需要を生み出します。
そして第三に、後述する海外での絶大な人気が、国内の中古車相場に大きな影響を与えています。これらの要素が複合的に作用することで、レクサスRXは一部の特殊なモデルを除き、総じて高いリセールバリューを維持しているのが実情です。したがって、「リセールが悪い」という断片的な情報に惑わされず、その本質的な価値を理解することが大切です。
3年落ちの具体的なリセール相場
新車購入後、最初の車検を迎えるタイミングである「3年落ち」は、リセールバリューを測る上で非常に重要な指標となります。この時期に手放すユーザーも多く、中古車市場での流通量も安定しているため、相場が形成されやすいからです。
レクサスRXの3年落ちリセール率は、一般的な国産車と比較して極めて高い水準で推移する傾向にあります。具体的な数値はモデルの年式、グレード、走行距離、車両の状態によって変動しますが、多くの場合、新車価格の65%~75%程度のリセール率が期待できます。特に人気の高いグレードやオプションを備えた車両であれば、80%に迫るケースも珍しくありません。
以下に、現行モデル(5代目)が登場する前の、4代目後期モデルにおける3年落ちリセール率の目安をグレード別に示します。
グレード | 新車価格(参考) | 3年後買取相場(参考) | リセール率(目安) |
RX450h “F SPORT” | 約749万円 | 約540万円~590万円 | 約72%~79% |
RX450h “version L” | 約729万円 | 約510万円~560万円 | 約70%~77% |
RX300 “F SPORT” | 約612万円 | 約440万円~480万円 | 約72%~78% |
RX300 “version L” | 約583万円 | 約410万円~450万円 | 約70%~77% |
※上記はあくまで過去の実績に基づく参考値です。
表からも分かる通り、ハイブリッドモデル(RX450h)とガソリンモデル(RX300)の間に大きな差はなく、どちらも高いリセール率を維持しています。このデータを見る限り、「レクサスRXの3年落ちリセールが悪い」という評価は当てはまらないと言えるでしょう。
5年落ちでリセールは大きく下落する?
2回目の車検時期にあたる「5年落ち」は、多くの国産車でリセールバリューが大きく下落するタイミングとされています。メーカーの特別保証が切れることや、走行距離が伸びてくることがその主な理由です。
では、レクサスRXの場合はどうでしょうか。結論から言うと、5年落ちでも他の車種に比べて下落率は緩やかで、依然として高い価値を維持する傾向にあります。3年落ちの時点と比較すると下落は避けられませんが、新車価格の50%~60%程度のこが一般的です。状態の良い車両であれば、60%を超えることも十分にあり得ます。
5年落ちでも価値が落ちにくい理由
なぜ5年落ちでも高い価値を保てるのか、その背景にはレクサスならではの理由が存在します。
一つは、前述の通り、車両の基本的な耐久性と信頼性が非常に高いことです。5年程度の使用では機関系のトラブルが起きにくく、内外装の劣化も少ないため、中古車としての魅力が損なわれにくいのです。
もう一つの大きな理由は、海外、特に新興国への輸出需要です。5年落ちのレクサスRXは、信頼性の高さから海外のバイヤーにとって非常に魅力的な商品と映ります。この安定した輸出需要が国内の中古車相場を強力に下支えしており、価格の暴落を防いでいます。
これらのことから、5年という節目を迎えてもレクサスRXの資産価値は大きくは揺るがず、一般的な乗用車のような急激な価格下落は起こりにくいと考えられます。
今後のリセール率 予想と市場動向
レクサスRXの将来的なリセール率を予想する上で、いくつかの市場動向を考慮に入れる必要があります。
まず、世界的な半導体不足の影響です。コロナ禍以降、半導体不足による新車の生産遅延が常態化し、結果として中古車価格が高騰しました。この状況は徐々に解消に向かいつつありますが、依然として新車の納期が不安定な状況は続いています。新車の供給が完全に正常化するまでは、質の良い中古車の需要は底堅く、RXのリセールも高い水準を維持すると予測されます。
次に、電動化へのシフトです。レクサスブランド全体として電動化を推進しており、RXにもPHEV(プラグインハイブリッド)モデルの「RX450h+」や高性能ハイブリッド「RX500h」がラインナップされています。今後は、これらの電動モデルがリセール市場の中心となっていく可能性があります。一方で、純粋なガソリンエンジンの価値が希少性から再評価されるといった動きも考えられ、市場の動向を注視することが大切です。
最後に、中古車市場全体のトレンドです。近年はSUV人気が世界的に定着しており、この傾向が続く限り、RXのようなプレミアムSUVのリセールは安定すると見られています。ただし、経済状況の変動や新たな競合車種の登場によって市場は変化するため、常に最新の情報を得ることが求められます。
総合的に判断すると、短期的には高いリセール率を維持する可能性が高いものの、長期的には電動化の進展や市場環境の変化といった不確定要素も含まれる、というのが現状の見方です。
モデルチェンジがリセールに与える影響
自動車のリセールバリューを語る上で、フルモデルチェンジの影響は避けて通れません。一般的に、新型モデルが登場すると、旧型モデルの価格は下落する傾向にあります。レクサスRXもこの原則から完全に逃れることはできません。
2022年11月に現行の5代目モデルが登場した際も、旧型となった4代目モデルの相場には一定の影響が見られました。新型のデザインや性能が明らかになると、旧型の購入を検討していた層が新型の登場を待つようになり、旧型中古車の需要が一時的に落ち込むためです。
しかし、レクサ-スRXの場合、その下落幅は他の車種に比べて比較的緩やかです。その理由は、旧型モデルのデザインや性能が依然として高く評価されていることや、中古車で手頃な価格帯のRXを求める安定した需要層が存在するためです。また、新型の価格が大幅に上昇した場合、かえって割安感の出た旧型モデルに人気が集まる現象も見られます。
売却タイミングの重要性
モデルチェンジの影響を最小限に抑えるためには、売却のタイミングが鍵となります。最も理想的なのは、次期モデルに関する情報が具体的に出回る前に売却することです。新型のデザインやスペックが公になると、買い控えが始まり相場が下落し始めるからです。
逆に、新型が発売されてからしばらく経つと、旧型の相場は一度底を打ってから安定期に入ります。したがって、もしモデルチェンジのタイミングを逃してしまった場合は、慌てて売るのではなく、相場が落ち着くのを待つという選択肢も考えられます。
他の高級SUVとリセールを比較
レクサスRXの資産価値を客観的に評価するために、同クラスの競合車種とリセール率を比較してみましょう。比較対象として、国産ライバルの代表格であるトヨタ ハリアー、マツダ CX-60、そして輸入車ライバルであるBMW X3、メルセデス・ベンツ GLCを挙げます。
以下は、各車種の3年落ちにおけるリセール率の一般的な目安を比較した表です。
車種名 | セグメント | 3年後リセール率(目安) | 特徴 |
レクサス RX | プレミアムSUV | 70%~80% | 非常に高い。ブランド力と海外需要が強み。 |
トヨタ ハリアー | ミドルサイズSUV | 65%~75% | 高い。国内人気が絶大だが、RXほどの海外需要はない。 |
マツダ CX-60 | プレミアムSUV | 55%~65% | 比較的健闘。FRレイアウトなど独自性が評価されるが、ブランド力でRXに及ばず。 |
BMW X3 | プレミアムSUV | 50%~60% | 輸入車の中では高いが、国産勢には及ばない傾向。走行性能の評価は高い。 |
メルセデス・ベンツ GLC | プレミアムSUV | 50%~60% | X3と同様。ブランドイメージは強いが、維持費の懸念から中古車価格は伸び悩むことも。 |
※リセール率は年式、グレード、市況により大きく変動します。
この表から明らかなように、レクサスRXのリセール率は競合車種の中でトップクラスに位置しています。特に、輸入車プレミアムSUVと比較すると、その差は歴然です。これは、輸入車が年数経過による価格下落率が比較的大きいことや、メンテナンスコストへの懸念が中古車価格に反映されやすいためと考えられます。
トヨタ ハリアーも非常に高いリセール率を誇りますが、レクサスRXはそれをさらに上回る傾向にあります。これは、レクサスというブランドイメージと、世界的な需要の広さがもたらす優位性と言えるでしょう。
海外需要がリセールを支える理由
レクサスRXが驚異的なリセールバリューを維持している最大の要因は、盤石な海外需要にあります。特に北米、中東、東南アジア、ロシアなどの地域で、レクサスブランド、とりわけRXは絶大な人気と信頼を獲得しています。
なぜ海外で人気なのか
海外でレクサスRXがこれほどまでに支持される理由は、主に以下の3点に集約されます。
- 圧倒的な信頼性と耐久性: 「壊れない日本車」のイメージを最高級の形で具現化したのがレクサスです。過酷な気候や整備が行き届いていない道路環境でも安心して長期間乗れるという信頼は、海外のユーザーにとって何物にも代えがたい価値を持ちます。
- 高い快適性と静粛性: 豪華な内装、静かで滑らかな乗り心地は、長距離移動が多い海外のライフスタイルに適しており、ステータスシンボルとしても高く評価されています。
- 整備のしやすさと部品供給: トヨタのグローバルなネットワークを背景に、部品の入手が比較的容易で、整備体制も整っている地域が多いことも人気の要因です。
この強固な海外需要があるため、日本国内で役目を終えた中古のレクサスRXは、専門の輸出業者によって積極的に買い取られ、海を渡っていきます。国内の中古車市場が供給過多や需要減で価格が下落しそうになっても、この輸出需要が相場を強力に下支えする「受け皿」となっているのです。この構造こそが、レクサ-スRXが他の多くの車種と一線を画す、高い資産価値の源泉となっています。
「レクサスRXのリセールが悪い」を回避する方法

リセールバリューを最大限に高めるためには、購入時のモデル選びが極めて重要です。このセクションでは、将来の売却時に後悔しないための賢い選択について解説します。
- リセールで有利になるグレードの選び方
- 高値が付きやすいボディカラーとは
- プラス査定に繋がる必須オプション
- これがリセール最強仕様の組み合わせ
- 走行距離とリセールの密接な関係
- 車を売却するベストなタイミング
- 総括:レクサスRXのリセールは悪いのか
リセールで有利になるグレードの選び方
レクサスRXのリセールバリューは、選択するグレードによって明確な差が生まれます。将来的に高く売却することを目指すなら、市場で人気のあるグレードを選ぶことが鉄則です。
人気の中心は「F SPORT」と「version L」
RXのグレード構成において、リセール市場で特に高い人気を誇るのは、スポーティな内外装と専用装備が魅力の「F SPORT」と、豪華装備を充実させた上級仕様の「version L」です。この2つのグレードは新車時でも需要が高く、その人気が中古車市場にも色濃く反映されます。
- F SPORT: スピンドルグリルやアルミホイールなど、専用のデザインが与えられ、若々しくダイナミックな印象を好む層から絶大な支持を受けています。査定時にも明確なプラス要素として評価される傾向にあります。
- version L: セミアニリン本革シートや後席の電動リクライニングなど、快適性を高める豪華装備が標準で備わっています。レクサスらしい上質さや快適性を求めるユーザーからの需要が安定しており、これもまた高リセールに繋がります。
標準グレードも決してリセールが悪いわけではありませんが、より高い価値を維持したいのであれば、「F SPORT」か「version L」を選択するのが賢明な判断と考えられます。
パワートレインの選択
現行の5代目RXでは、複数のパワートレインが用意されています。リセールの観点では、燃費性能と動力性能のバランスに優れるハイブリッドモデル(RX350h、RX500h)が、ガソリンモデル(RX350)よりも有利になる傾向が見られます。特に、高性能モデルである「RX500h F SPORT Performance」は、その希少性から高いリセールが期待されます。プラグインハイブリッドの「RX450h+」は、まだ市場データが少ないものの、環境性能への関心の高まりから将来的には安定した価値を持つ可能性があります。
高値が付きやすいボディカラーとは
車の第一印象を決定づけるボディカラーは、リセールバリューに直接的な影響を与える非常に重要な要素です。レクサスRXにおいても例外ではなく、カラー選択一つで査定額が数十万円単位で変わることもあります。
不動の人気を誇る「白系」と「黒系」
リセール市場で最も高値が付きやすいのは、いつの時代も定番である「白系」と「黒系」のカラーです。これらの色は流行に左右されず、幅広い年齢層や性別から好まれるため、中古車として再販する際に買い手が見つかりやすいという大きなメリットがあります。
- 白系カラー: レクサスでは「ホワイトノーヴァガラスフレーク」(F SPORT専用色)や「ソニッククォーツ」が該当します。清潔感と高級感を両立させ、車体を大きく見せる効果もあるため、特に人気が高いです。
- 黒系カラー: 「グラファイトブラックガラスフレーク」に代表される黒色は、重厚感と精悍さを演出し、レクサスの持つ高級なイメージと見事に調和します。傷が目立ちやすいという側面はありますが、それを補って余りある人気を誇ります。
これらの定番色を選んでおけば、リセールで不利になることはまずないでしょう。
注意が必要な個性的なカラー
一方で、赤や青、緑といった鮮やかな、あるいは個性的なカラーは注意が必要です。新車購入時の満足度は高いかもしれませんが、中古車市場では好みが分かれるため、買い手が限定されてしまう傾向にあります。その結果、白や黒に比べて査定額が低くなることが少なくありません。
リセールバリューを最優先に考えるのであれば、個人的な好みはいったん横に置き、市場で最も需要の高い白系か黒系のカラーを選択することが、最も合理的で確実な方法と言えます。
プラス査定に繋がる必須オプション
新車購入時に選択するメーカーオプションも、リセールバリューを大きく左右するポイントです。特にレクサスRXのような高級車では、特定のオプションが付いているかどうかが査定額に大きく影響します。後から装着できないメーカーオプションは、中古車としての付加価値に直結するためです。
リセールで特に評価される人気オプション
数あるオプションの中でも、以下の3つは「三種の神器」とも呼ばれ、リセール市場で特に高く評価される傾向にあります。
- パノラマルーフ(またはムーンルーフ): 開放感あふれる室内空間を演出し、内外装の見た目の高級感を格段に向上させます。中古車を探す多くのユーザーが希望する装備であり、装着されているだけで大きなプラス査定が期待できる代表的なオプションです。
- Mark Levinson(マークレビンソン)プレミアムサラウンドサウンドシステム: レクサス専用に開発された高級オーディオシステムです。音質にこだわるユーザーからの指名買いも多く、中古車市場での強いアピールポイントとなります。
- 三眼フルLEDヘッドランプ: 精悍なフロントマスクを演出し、夜間の視認性を高める機能的な装備です。デザイン性の高さから非常に人気があり、これもまた査定額アップに貢献します。
これらのオプションは初期投資こそ必要ですが、売却時のリターンを考えれば十分に元が取れる、あるいはそれ以上の価値を生む可能性があります。
その他の評価されやすいオプション
上記の三種の神器以外にも、「デジタルインナーミラー」や「パノラミックビューモニター」、「”F SPORT”専用オレンジブレーキキャリパー」なども中古車市場で評価されやすいオプションです。これらの安全装備やデザイン性を高める装備は、車の付加価値を高める上で有効な選択肢となります。
これがリセール最強仕様の組み合わせ
これまで解説してきたグレード、カラー、オプションの各要素を踏まえ、レクサスRXのリセールバリューを最大化する「リセール最強仕様」の組み合わせを具体的に提示します。もし将来的な売却価格を最も重視するのであれば、この仕様を一つの目標としてモデル選びをするのがおすすめです。
パターン1:スポーティさを極める仕様
- グレード: RX500h “F SPORT Performance” または RX350h “F SPORT”
- ボディカラー: ホワイトノーヴァガラスフレーク (F SPORT専用色)
- 主要オプション:
- パノラマルーフ
- Mark Levinsonプレミアムサラウンドサウンドシステム
- デジタルキー
- “F SPORT”専用オレンジブレーキキャリパー(標準装備の場合もあり)
この組み合わせは、走行性能とスポーティなデザインを重視する層に最も響く仕様です。特にハイパフォーマンスモデルのRX500hは、希少価値も相まって非常に高いリセールが期待できます。
パターン2:豪華さと快適性を追求する仕様
- グレード: RX350h “version L”
- ボディカラー: ソニッククォーツ または グラファイトブラックガラスフレーク
- 主要オプション:
- パノラマルーフ
- Mark Levinsonプレミアムサラウンドサウンドシステム
- デジタルインナーミラー
- アドバンストパーク
こちらは、レクサス本来の上質な乗り心地と豪華な内装を好む層に向けた仕様です。”version L”の充実した標準装備に、人気のオプションを加えることで、中古車市場での魅力を最大限に高めます。
これらの「リセール最強仕様」は、あくまで市場のトレンドに基づいた一例です。しかし、人気グレード、人気カラー、人気オプションという3つの原則を押さえることが、リセール価格を高く維持するための普遍的な鍵であることは間違いありません。
走行距離とリセールの密接な関係
車のコンディションを示す最も分かりやすい指標である走行距離は、リセールバリューを決定する上で非常に重要なファクターです。グレードやカラーが良くても、走行距離が多すぎると査定額は大きく下がってしまいます。
年間走行距離の目安は「1万km」
中古車査定における走行距離の一般的な評価基準は、「1年間で1万km」です。例えば、3年落ちの車であれば3万km、5年落ちであれば5万kmが標準的な走行距離と見なされます。この基準よりも走行距離が著しく短い「低走行車」は、エンジンや足回りなどの消耗が少ないと判断され、査定で高く評価されます。
逆に、この基準を大幅に超える「過走行車」は、車両の各部が消耗していると見なされ、査定額が減額される大きな要因となります。特に年間1.5万km~2万kmを超えるようなペースで走行している場合、査定への影響は避けられません。
もちろん、レクサスRXは耐久性が高いため、多少の過走行でも致命的なマイナス評価にはなりにくいですが、それでも査定額が下がることに変わりはありません。リセールを意識するのであれば、日頃から無駄な走行を避けるなど、走行距離を管理する意識を持つことが望ましいです。特に、3年で5万km、5年で8万kmといった大台を超えると、査定額が一段階下がる傾向があるため、売却を検討する際の一つの目安にすると良いでしょう。
車を売却するベストなタイミング
所有するレクサスRXを少しでも高く売却するためには、売却する「タイミング」を見極めることが非常に重要です。同じ車であっても、売る時期によって査定額が数十万円も変わることがあります。
時期的な要因:中古車需要が高まる時期
中古車市場には、需要が高まる「繁忙期」が存在します。一般的に、新生活が始まる前の1月~3月と、半期決算や転勤シーズンにあたる9月は、中古車の販売が活発になります。買取業者はこの時期に向けて在庫を確保しようと買取を強化するため、通常よりも高い査定額が期待できます。このタイミングを狙って売却活動を始めるのが、高額売却の基本戦略です。
モデルライフサイクル的な要因:車検とモデルチェンジ
車のライフサイクルにおける節目も、売却のタイミングとして重要です。
- 車検前: 車検の残り期間が長いほど査定では有利になります。逆に、車検が切れる直前だと、車検費用分が査定額から差し引かれる形になるため、車検を通す前に売却するのが経済的に合理的です。特に、新車から3年目、5年目、7年目の車検前は、多くの人が乗り換えを検討する大きな節目となります。
- モデルチェンジ前: 前述の通り、フルモデルチェンジが行われると旧型モデルの相場は下落します。次期モデルの情報が出回り始める前に売却するのが、最も価格下落の影響を受けにくいタイミングです。常に最新のモデル情報をチェックしておくことが求められます。
これらの要因を総合的に判断し、自身の車の状況と市場の動向を照らし合わせながら、最適な売却タイミングを見極めることが、満足のいく取引に繋がります。
総括:レクサスRXのリセールは悪いのか
この記事を通じて解説してきた内容をまとめると、「レクサスRXのリセールは悪い」という噂は、多くのケースにおいて事実に反すると言えます。むしろ、その資産価値は他の多くの車種を凌駕する高いレベルにあります。最後に、この記事の要点を箇条書きで振り返ります。
- レクサスRXのリセールは「悪い」どころか非常に高い水準にある
- その背景にはブランドの信頼性と圧倒的な海外需要が存在する
- 3年落ちのリセール率は70%を超えることも珍しくない
- 5年落ちでも高い価値を維持し価格下落は比較的緩やか
- リセールを左右する最大の要因はグレード・カラー・オプションの選択
- グレードは「F SPORT」か「version L」が鉄板
- パワートレインはハイブリッドモデルが有利な傾向
- ボディカラーは白系(ホワイトノーヴァ・ソニッククォーツ)と黒系(グラファイトブラック)が圧倒的に人気
- パノラマルーフはリセールに必須級の人気オプション
- マークレビンソンや三眼LEDヘッドランプも大きなプラス査定要素
- これらの人気要素を組み合わせた仕様が「リセール最強仕様」となる
- 年間走行距離は1万km以内が理想的な目安
- 過走行は査定額を下げる大きな要因になる
- 売却のタイミングは1~3月や9月の需要期が狙い目
- 車検前やモデルチェンジ前に売却するのが賢明な判断